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高次脳機能障害ポケットマニュアル しらたまレビュー

原寛美 監修  相沢病院総合リハビリテーションセンター執筆

2,100円 医歯薬出版株式会社

お勧め度:★★★★☆ 臨床向け度:★★★☆☆

学生向け度:★★★★★ 一般向け度:★★★☆☆

高次脳機能障害についての説明と、それに対する対応・リハビリについて簡単にまとめられています。

「嚥下障害ポケットマニュアル」の姉妹版といった感じでしょうか?同サイズで持ち運びに便利なサイズです。

 

内容的には比較的わかりやすくまとめられており、とにかくわかりやすいの 一言です。リハビリについてもふれられていますが、どちらかといえば臨床の場で経験を積んでいる現役STの方だけでなく、これから実習に向かう学生さんによりむいているのではないかと思います。新しい知識を学ぶための本としても使えますが、実際にわからないことが出てきた際にさっと調べ直すには大変良い本ではないかと思います。

目次

1 高次脳機能障害とは何か
2 高次脳機能障害の病態と原因
3 高次脳機能障害の評価
4 高次脳機能障害に対するリハビリテーションの骨子
5 高次脳機能障害のリハビリテーション
6 チームアプローチの実際
7 就労に向けたリハビリテーション
8 社会・家庭生活上の課題と対応
9 社会福祉制度の利用

高次脳機能障害ポケットマニュアル高次脳機能障害ポケットマニュアル
(2005/12)
原 寛美相沢病院総合リハビリテーションセンター

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失語症の在宅訪問ケア―続 失語症者、言語聴覚士になる

平澤哲哉 著  1,890円 雲母書房

このブログで紹介している「失語症者、言語聴覚士になる」の続編です。

前著では大学生の時に失語症者となった著者の平澤先生が、その後様々な努力を経てSTとなった経緯が書かれていましたが、この本ではその後のSTとしての活動や、失語症者への支援について書かれています。

現在平澤先生は訪問での失語症者への支援や、ST養成校の非常勤講師、失語症友の会活動などで精力的に活躍されています。

病院での失語症訓練は、長い人生の中からみればとても短く、とてもそれだけで患者さんの支援が終わってしまってよいものではありません。病院での訓練期間を終えて在宅に帰られた患者さんへの支援ってとても大切なのに、十分でないのが実情です。病院勤務という守られた世界からそのような在宅支援への世界に飛び込んだ平澤先生の「訪問ケア」の展開を知ることは、どのような施設で働くSTにとっても大切なことだと思います。

 

失語症の在宅訪問ケア―続 失語症者、言語聴覚士になる失語症の在宅訪問ケア―続 失語症者、言語聴覚士になる
(2005/10)
平澤 哲哉

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失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか

平澤哲哉 著  1,890円 雲母書房 

お勧め度:★★★★★ 臨床向け度:★★★★★

学生向け度:★★★★★ 一般向け度:★★★★★

筆者の平澤先生は大学生の時に突然失語症になり、STによる言語訓練を受けて徐々に改善していったそうです。その後様々な影響を受けながら自らSTになるという道を選んでいくのですが、この本にはその経緯や,STとしての成長、そして実際に失語症者となった者でしかわからない気持ちが綴られています。

 

平澤先生の発症時年齢は20代前半と大変若かったことが幸いだったのでしょうが、時間の経過とともに目覚しい回復をみせたようです。実際に今のSTとしてご活躍されていることからも、その回復ぶりは目をみはるものがあります。本の中に書かれている発症時の症状は、簡単な記述のみですので詳しくはわかりませんが、発症時もとても軽度であったとはちょっと思えないレベルです。

ですから、失語症となった方が全てその後に思うような職業につくことが可能であるというような捉え方は危険であると思いますが、失語症になった時の患者さんの気持ちや、どのような感情を経て症状を受け止めていくのかなど、私たちSTがいつも忘れてはいけない大切なことを改めて知ることができた本でした。

すでに臨床の場に出ているSTさんには改めて自分を振り返るために、学生さんにはこれから実習や臨床の場に出る前にもう一度患者さんと接する自分の立場を考えるために、そして他職種やご家族など様々な方には、失語症という不思議な症状と付き合っていく患者さんの気持ちを知るために。どのような立場の方にもお勧めしたいと思います。

目次

1章 闘病記

2章 ことばがほしい

3章 失語症に誘われて

4章 言語聴覚士として

5章 愛しき失語症者

6章 私の選んだ道

失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか
(2003/12)
平沢 哲哉

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よくわかる失語症セラピーと認知リハビリテーション しらたまレビュー

鹿島晴雄 種村純 大東祥孝 編  10,500円 永井書店

お勧め度:★★★★☆ 臨床向け度:★★★★★

学生向け度:★★★☆☆ 一般向け度:☆☆☆☆☆

 

以前このブログでも紹介した、「よくわかる失語症と高次脳機能障害」に最新の内容を加え,新しく失語症への治療介入に関する用語として「失語症セラピー」および「認知リハビリテーション」を用い、“神経心理的症状のリハビリテーション”についても最新の知見が述べられています。
 

この領域で活躍されている先生方が分野ごとに執筆されており、それぞれの最新の知識を得ることができます。

とても詳しく、やや難解な表現も含まれていますので、この分野に専門に携わる方向けの本だと思います。学生さんにとってももちろんよい教科書となるかと思いますが、はじめの一冊としてはやや難しいかもしれません。ですが実習に向けての勉強や、すでに臨床に出ているSTにとっては必携の本だと思います。

個人的にはディスレキシアや小児失語についての記述が参考になりました。成人分野と一緒に述べられている本をあまり見たことがなかったので。

目次

I 失語症セラピー・認知リハビリテーションの基礎概念

1 失語症症候学の発展 
2 失行・失認の症候学―最近の進歩
3 注意・記憶・遂行機能の症候学―最近の進歩
4 社会行動障害の症候学
5 高次脳機能回復の生理学的メカニズム
6 原因疾患別の障害のメカニズムとそのリハビリテーション
7 認知神経心理学
8 発達性言語障害の認知神経心理学
9 心理言語学
10 コミュニケーション行動の理論
11 心理療法・行動療法
12 作業行動理論
13 神経心理学的リハビリテーションにおける音楽療法
14 参加の視点
15 セラピー研究の方法論:量的研究、単一症例研究、質的研究


II 失語症セラピー各論

1 失語症のリハビリテーション:各ステージに応じた対応
2 障害内容別の失語症訓練方針
3 急性期の対応
4 失語症のグループ訓練
5 拡大・代替コミュニケーション(AAC) 
6 失語症者の社会参加


III 認知リハビリテーション各論

1 失計算
2 物体・画像・色彩の失認
3 相貌失認と地誌的障害
4 同時失認 
5 半側空間無視・無視症候群 
6 半側空間無視と関連症状に対する多角的アプローチ
7 聴覚失認 
8 触覚失認とその周辺
9 身体失認
10 病態失認
11 肢節失行
12 構成・着衣の失行
13 前頭葉性動作障害
14 離断症候群
15 「注意」障害
16 エピソード記憶障害
17 意味記憶障害
18 手続き記憶障害
19 遂行機能障害
20 認知症
21 外傷性脳損傷
22 意識障害
23 意欲・発動性の障害
24 攻撃性
25 抑うつ・不安


IV 発達障害に対する神経心理学的アプローチ

1 発達性dyslexia、発達性読み書き障害
2 特異的言語障害(SLI) 
3 小児失語
4 小児聴覚失認
5 小児における視覚失認
6 発達性計算障害
7 知的障害
8 注意欠陥/多動性障害(ADHD)と発達性協調運動障害(DCD)
9 広汎性発達障害―高機能自閉症とアスペルガー障害を中心に


V 社会的支援

1 失語症と高次脳機能障害に対する社会支援体制
2 高次脳機能障害者のソーシャルワーク
3 就労支援

よくわかる失語症セラピーと認知リハビリテーションよくわかる失語症セラピーと認知リハビリテーション
(2008/07)
鹿島 晴雄、

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嚥下食ピラミッドによるレベル別市販食品250

栢下淳 神野典子 山縣誉志江 金谷節子 著

2,625円 医歯薬出版株式会社

摂食・嚥下障害者の栄養管理に利用される市販食品を,嚥下食ピラミッドのレベル(L0〜L4)に従って分類し,カラー写真で掲載されています。

1製品あたりの掲載項目は、写真・栄養価・食品物性・温度条件・物性レーダーチャート・製品の特徴・利用のポイントなど。市販カップ製品については、誤嚥の危険性の高い離水量を測定し,離水率として併せて掲載されています。

診療報酬として設定されている摂食機能療法(185点/1日)適用に関連して、嚥下食ピラミッドのレベルに対応した検査食の項目を設定。嚥下造影検査(VF)に用いられる検査食の作り方も紹介されています。

最近では多くの会社から「嚥下食」として用いることができる食品が販売されるようになってます。在宅で暮らす嚥下障害の方々にとっては、これらの市販品はとても有効な物として使われると思います。それらの食品の利用を指導したり、またそれらの食品を実際に嚥下リハの中で用いる際に、その食品が嚥下食のどのレベルに位置するのか理解して使うことは大変重要なことです。そういった意味で、この本はとても使える本ではないかなと思います。

目次 

1 嚥下食ピラミッドとは(金谷節子)
 嚥下食ピラミッドへの道のり
 嚥下食ピラミッドの概念
 食事レベル決定のための評価
 食事レベルのステップアップ
2 聖隷三方原病院の5段階嚥下食における物性評価の意義(栢下 淳)
 なぜ,適切な嚥下食を提供することが難しいか?
 嚥下食の物性解析
 物性以外に重要な因子
 摂食・嚥下障害者への適切な栄養管理のために
3 嚥下食ピラミッドに対応した検査食(山縣誉志江)
 摂食・嚥下機能の評価方法
 なぜ,検査食の基準化が必要か?
 検査食の物性の特徴
 検査食の作り方
 検査の進め方
 安全な食事のために
4 市販食品の物性(神野典子)
 市販食品の物性情報の必要性
 市販食品の分類
 市販カップ製品の離水について
市販食品集
 市販食品の保管温度・測定条件
 食品物性レーダーチャートの見方・考え方
  L0 Level0 開始食
  L1 Level1 嚥下食I
  L2 Level2 嚥下食II
  L3 Level3 嚥下食III
  L4 Level4 移行食

嚥下食ピラミッドによるレベル別市販食品250嚥下食ピラミッドによるレベル別市販食品250
(2008/09)
栢下 淳神野 典子

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プロフィール

Author:shiratamakitty
言語聴覚士8年目のしらたまです。
もはや趣味と化している?「本集め」の結果得た情報を
皆さんにお伝えしたと思います☆

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